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コラム

2021/2/19

貯蓄と投資、家計からのバランスはどうしたらいい?

2021/2/19

貯蓄も投資もしたい、でも、いくらまでなら投資にお金を回せるのか?
貯蓄と投資のバランスって難しいですよね。そこで、今回は、貯蓄と投資の金額をどのように振り分ければ良いか考えてみましょう。

家計を3つのお金に分ける

前回のコラムでもお伝えしましたが、家計を3つの目的別のお金に分けると、家計が整理され、いくらなら投資に回すことができるのか見えてきます。

3つとは、「生活用のお金」「貯蓄用のお金」「投資用のお金」です。この3つのお金について、基本的なことは前回にお伝えしたので、今回はより具体的な内容をお伝えします。前回のコラムはこちら

子どもが小学生になるまでにマイホームが欲しい家族の貯蓄額と投資額

では、下記の家族をモデルとして3つのお金について考えてみましょう。

夫:35歳 会社員
妻:35歳 会社員(時短勤務)
子:2歳

これから必要な貯蓄
①マイホーム取得資金(5年後までに4000万円のマイホーム希望)
②教育費(大学費用として500万円)
③老後までに2000万円

では、①〜③の資金の作り方を3つのお金に分けながら考えます。

①マイホーム取得資金

マイホームを購入したいなら、少なくとも物件価格の10%を頭金として用意したいところです。これは頭金が10%あるかないかで金利が異なることがあるためです。しかし、頭金だけを準備すればいいわけではありません。各種手数料や火災保険料等、諸経費がかかります。したがって、最低でも物件価格の2割を準備できるよう目指しましょう。金額は、5年後までに4,000万円 × 20%= 800万円ですね。現在、貯蓄が500万円ですから、あと300万円必要です。そのためには、妻のボーナス60万円/年は、全てマイホーム購入資金として「貯蓄用のお金」になります。

②教育費

私立大学文系、自宅通学を目安として考えるなら、4年間でかかる教育費の目安は約500万円です。これは授業料100万円、入学金20万円に教材費やパソコン代などざっくり見積もった金額です。しかし500万円まるまる準備する必要はありません。なぜなら児童手当があるからです。児童手当は総額にすると約200万円にもなりますから、残り300万円を積み立てれば良いことになります。

お子さんは今2歳ですから、18歳までの積立額は、単純に逆算すると月1.5万円になります。なお、この積み立ては16年という長い時間を味方につけられるため、積立投信など長期の積み立て投資で準備していくと効果的ですね。この教育費は「投資用のお金」で準備します。

③老後までに2000万円

老後まで30年あるとすると、これから2,000万円作るためには月5.5万円の積み立てが必要です。もし、退職金等、ほかの収入があれば、その分を差し引きます。

老後資金についてもあと30年という長い時間を味方につけられます。
長期の積み立て投資で運用利回りを得られれば、積立額をもう少し減らせるかもしれません。

ちなみに、長期積立投資で運用利回りを考えるときは、保守的に見て一般的に3〜4%で考えることが多く、もし3%の利回りを得られるなら積立金額は約3.4万円で良いことになります。しかし、ここでは、5.5万円を「投資用のお金」で準備すると考えます。

積立金額が多すぎて、給料から先取り貯蓄ができない時は

さて、①から③までの積立額を合計すると7万円です。しかし、この家族の毎月貯蓄できる金額は5万円です。2万円足りません。2万円分節約できれば良いのですが、毎月必ず節約できるとは限りませんし、固定費以外の節約はあてにできません。

したがって、実際の家計の流れにおいては、足りない2万円は500万円の貯蓄から積み立てをし、積み立てによって貯蓄が減った分は、夫のボーナスで補填する形になるでしょう。そうすることで、生活用口座には一定の資金がプールされていることになります。

毎月の給料から積み立てをする余裕がないからと、積み立てをスタートしなければ、いつまでたっても貯まる仕組みは出来上がりません。仕組み作りが目標達成のためのプロセスです。

3つのお金の分け方おさらい

では、この家族の3つのお金の分け方について整理をしましょう。
「生活用のお金」は、500万円の貯蓄と夫のボーナスです。なぜなら、生活費の6か月〜1年分は生活用のお金として備えておく必要があるからです。マイホームを購入する時は、500万円を引き出しますから残高が減ります。そのため、購入するまでは夫のボーナスを貯蓄し、生活用のお金として備えておきます。

「貯蓄用のお金」は、5年後に使う予定のマイホーム用の積立金で、妻のボーナスがそれにあたります。「投資用のお金」は、10年以上先に使う予定の教育費と老後資金で、毎月の積み立てと一部貯蓄から補うお金がそれにあたります。色分けすると下記のようになります。

このように例を挙げてお金を目的別に分けて考えると、貯蓄と投資のバランスが分かります。同時に、家計にはそれほど余裕がないこともわかります。だからこそ、早くから準備をして、お金に働いてもらうことが大切です。スタートが遅くなればなるほど 資金を準備するのは大変になります。

投資するリスクも大きくなりますし、スタートが遅くなったため、積立投資で準備するのが不適切になってしまうかもしれません。安心な家計を作るなら、むしろ長期積み立て投資を取り入れ、早い時期から資産形成をしていくことが大切です。

(テキスト監修:ファイナンシャルプランナー 前田菜緒

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