3月のコラム「『ポイ活』している?トクするポイントの“使い方”を知ろう」では、たくさんコメントをいただきました。コミュニティに参加されている方は、ポイントの貯め方を工夫したりポイントサイトを利用したり、ポイ活には積極的な方も多いようですね。そこで今回は、ポイントを利用して投資するポイント投資についてお伝えします。
ポイント投資には2種類ある
ポイント投資には、ポイント投資型とポイント運用型の2種類があります。ポイント投資型は、ポイントを使って株式や投資信託を購入して運用するサービス、ポイント運用型はポイントをポイントのまま運用してポイントを増やせるサービスです。
前者を利用できるポイントは、Tポイント(SBI証券、SBIネオモバイル証券)、楽天ポイント(楽天証券)、LINEポイント(LINE証券)、dポイント(SMBC日興証券)などがあります。後者は楽天ポイント、dポイント、永久不滅ポイント、Pontaポイントなどがあります。では、それぞれの特徴について確認していきましょう。
ポイント投資型
ポイント投資型は、現金の代わりにポイントを投資に使うことができるサービスです。実際に、株式や投資信託などの金融商品を購入するので、証券口座の開設が必要です。期間限定ポイントで投資できるところもあれば、できないところもあり、購入できる金融商品も異なるなど、金融機関によってルールは様々です。
メリットとしては、株式や投資信託の運用を元手ゼロからスタートでき、うまくいけば資産を増やすことができることです。しかも、投資の経験や知識も身に付けることができます。また、1ポイントから利用可能な金融機関もあるので、ポイントを無駄にしません。
さらに、要件を満たせば株主優待ももらえます。要件とは、優待をもらうのに必要な株数を持っていること等です。ポイントだけで優待を得るのに必要な株数を購入するのは、難しいかもしれませんが、現金とポイントを合算して株を購入し、配当や優待がもらえると嬉しいですよね。
また、取引や残高に応じてポイントがもらえる場合もあります。ポイントで投資して、さらにポイントが付与されれば、効率的にポイントを増やすことができます。
一方、デメリットとしては、ポイント投資できる金融商品は限られていることなどがあげられます。
ポイント運用型
ポイント運用型は、投資の疑似体験ができるサービスです。実際には金融商品を購入しないので、証券会社で口座を開設する必要はありません。
日本株コース、米国株コースなど、コースが用意されているので、選択して運用をします。
株式のコースを選択した場合は、実際の会社の株価に連動してポイントが増減する仕組みのものもあります。
メリットは手軽に始められること、投資を体験できることなどがあげられます。また、運用している間は、ポイントの有効期限がなくなるものもありますから、有効期限間近のポイントでも活用できそうです。デメリットは、運用できる商品が少ないことや、コースを選ぶだけなので、得られる投資の知識は投資型に比べると小さいことなどがあげられます。
ポイントも大事な資産
ポイント投資は、投資を気軽にはじめられるという点においては、初心者向きですが、ポイントを有効活用できるという点においては、経験者にも向いているサービスといえます。自分のメインポイントはもちろん、メインポイントでなくても、無駄にしてしまっているポイントがあるなら、ポイント投資で有効活用されてみてはいかがでしょうか。
(テキスト監修:ファイナンシャルプランナー 前田菜緒 https://ameblo.jp/familymoney )